単身赴任

ブログなるものを始めてみんとす。

2020-01-01から1年間の記事一覧

さあ、地獄へ堕ちよう(菅原和也)

怖い!!! M女のミチちゃんがお友達の仇討ちに奔走する、横溝正史ミステリ大賞受賞作。 帯に「ボリスヴィアンの再来」とあったので、「おう、やってみろ」と思った。 色んな書評とかでも言われてるように、若干の残虐表現や身体改造描写があるので嫌な人は…

仄暗い水の底から(鈴木光司)

映画有名すぎて書籍の形で見たことない人多数派説。 映画では黒木瞳扮する主人公の「私は何がどうあれエレベーターを使うんだ」という鋼の意思が印象的だった。 プロローグとエピローグを除いて7つの物語が収録されている短編集。言うほどホラーとしては怖く…

君の膵臓をたべたい(住野よる)

ラノベかな?と思ったらラノベだった。 「小説家になろう」作家の出版1作目だそうです。 私は、なろう系だからとラノベラノベ言うのは違うと思うし、そもそも「ライトノベル」が貶し言葉になるのは違うと思う。 ただこれは悪い意味でラノベ。 誰だって必ず死…

穴(小山田浩子)

表紙のデザインが好きだな! 2014年?そのくらいに芥川賞を受賞してるそうだ。 鄙びた風景が目に浮かぶ。蝉の声、草の匂い、湿気の重さ。 そんな遠くの現実を快適なおうちにいながら体験させる、描き出した現実を少しだけ捻じ曲げる高い技術。 …で、(これは…

都市伝説セピア(朱川 湊人)

タイトルがダサい。 映像化したやつがAmazonプライムで無料対象になっていた。 あまりにもダサいタイトルに引き気味だったので見てないんだけども、書籍という物体としてでてきたら手が出た。 そんなかんじ。 時代が時代なら、星新一や筒井康隆みたいに世に…

架空の犬と嘘をつく猫(寺地はるな)

私はつまらない人間なので、こういうの、ふーん、と思ってしまう。ふーん。 8歳の山吹少年が中年になるまで、という感じ? 山吹は姉と弟の三兄弟、真ん中長男。 しかし末っ子が幼くして事故死、それをきっかけに半崩壊した家庭を綱渡りで維持してきた。 バラ…