単身赴任

ブログなるものを始めてみんとす。

危ない食卓(横山茂雄 編)

「十九世紀イギリス文学にみる食と毒」

とのことです。

 

文学研究者のみなさんが対談したり、ろ…論文…?を書いたり、十九世紀当時の講演を邦訳してくれたりとかしている、さ…作品…?

産業革命あたりの歴史含めてかなり軽めに砕いた更に表層をサラーと解説していただいた気持ち。

ある程度知識のある人にとっては、今更そっから説明されても…くらいの物足りない内容だと思うけど、私みたいな「十九世紀イギリスは、えーっと戦争してるんじゃない!?」みたいなセンター試験世界史30点未満(本当)のアホちゃんには親切な内容でした。

 

アホちゃんなので「不思議の国のアリスのお菓子みたいなああいうの〜?」と口開けて鼻水垂らしながら手に取ったんだけど、実際は十九世紀当時の食品偽装及び添加物問題、飲酒問題、拒食症、ベジタリアン、ついでに父権制フェミニズム等の社会問題から思想に到るまで広く撫でていく内容でした。

それらは全部バラバラの話だと思っていたけど、人間の考えることで完全に独立した問題ってそんな無いのかもしれないね。

こういう入門書からそれぞれ選択して専門性を獲得していくのかな。

 

私は自分が女であるのも手伝ってか、フェミニズム問題に気をひかれましたかね。

適当にまとめてフェミニズムと言ったけど、本書に習って遡るならまずヨーロッパ史を勉強しなばならんなと思うので、そこにたどり着くにはしばらく時間がかかるだろうな。

本書範囲に限るなら、産業革命中流層が発生⇨中流層の女性は働かなくていい(労働者層とは違う)⇨守られるべき弱さが女性としてのステータスとなる、みたいな流れがざっくりあるようだ。

その中に、拒食症や飲酒、ベジタリアン思想も含まれていたりして。

よくTwitterとかで見るフェミニストさんが「フェミニズムを勉強せよ、この本ないし作品を読め」と言うけど、そんな軽いもんではない…

土台のない人間が既に思想の固まったフェミニストの著書、著作をなんぼ読んでもそれは著者のフォロワーとなるだけ、つうかオルグされてるだけで、それは勉強とは言わんくない?みたいな…

フェミニズムに限らず思想的な学問って土台になる歴史の基礎知識が絶対に必要だから、なんにせよまずは歴史なんだねえ。

私は建築的な意味で教会というものが大好きなんだけど(推しはロマネスク。可愛い!)、あれも土台作りが重要、でも楽しいのはやっぱ躯体や装飾…

でも土台がないとあの可愛いロマネスク様式教会も潰れるからね。

歴史ちゃんと勉強しよって思いました!(バカの結論)