怖い話を集めたら(深志美由紀)
惜しい…
売れない恋愛作家いつきちゃん、やり手の編集者とホラーアプリ作ろうとしたら怪異ヤバい感じになった件。
もうほんとそんな感じ。
やりたいことはわかるし読んでて面白いと思う、字数が少ないのもイイネ!でも、なんか…ねえ…初めて書いた小説なのかな?
と思ったけど一応賞持ちだった。団鬼六賞だって。
そっちは読んでないけど、もしかしてやりたくない仕事だったのかな?随分と雑に思えた。
それにしちゃ変なとこ気合い入っててよくわかんない…主人公の名前に「いつき」と自分の昔の名前つけちゃってね(著者デビュー時の名義は深志いつき)
妙にダサいタイトルからしてお察しなのか。まあ、タイトルは編集が強引にダサくしちゃうこともあるらしいしね。わからないですね。
主人公の斎藤いつきと中盤出てくる成海琴子が情報を後出しするので、想定してない展開が出てきてビックリする。うまくやればどんでん返しと言われる手法だけど、これはただの後出し。
友人の凪、霊能者の瑠衣の名前、容姿、「カフェインレスコーヒー」飲んでる等の無意味に気合い入った描写がなんか恥ずかしい。そこじゃないし、奴らだけアニメか漫画出身だな?
途中からいきなりわかりやすいボスキャラ出てきてびびった。登場人物ではない。まさに「ボスキャラ」という名称が相応しい。小物だけど。
オチが打ち切り漫画みたい。あわよくば続編書きたいのかな?シリーズにしたいのかな?アニメ化狙ってる?
一言で言うなら中途半端。でございましたな。今後に期待です。