単身赴任

ブログなるものを始めてみんとす。

危ない食卓(横山茂雄 編)

「十九世紀イギリス文学にみる食と毒」 とのことです。 文学研究者のみなさんが対談したり、ろ…論文…?を書いたり、十九世紀当時の講演を邦訳してくれたりとかしている、さ…作品…? 産業革命あたりの歴史含めてかなり軽めに砕いた更に表層をサラーと解説して…

ランゴリアーズ(スティーブン・キング)

スーパー売れっ子は格が違うな… 雲上の密室、飛行機内で人間が3桁人消失しました。なーんでだ! そんな表題作と、 妻の不倫&離婚であっぷあっぷの中年作家を盗作だよなと詰めまくる初老男性。ほーんとか? そんな「秘密の窓、秘密の庭」を収録した物理的に重…

生きてるだけで、愛。(本谷有希子)※映画版こみ

短編を109分の映画にするなんて、無茶だよ。 躁鬱メンヘラ寧子ちゃんが、日常でひたすらもがき続ける大変閉塞的な一作。 映画版がどうしょもなかったせいか、原作は表紙のハートがダサいくらいでそこまで悪くなく思えた。 原作の登場人物は寧子ひとりで、そ…

カクレカラクリ(森博嗣)

なんか、真顔になる。 私は前回の「イデアの影」まで森博嗣に触れずにおり、またなぜか綾辻行人(未読)と混同し、勝手に「本格ハードボイルド推理小説家 森博嗣」を爆誕させていました。 違った。 ヤングアダルトでジュブナイルな作家さんだったんですね。失…

イデアの影(森博嗣)

狂女の半生。 好き嫌いが分かれそう。 名無しの女性を主人公とした、なんというか音の無い一作。 レコードをかけたり、舞踏会に出たり、案外音楽は流れているのに無音という印象。 ハイスピードで人間がザクザクと死に、そのたび均衡を崩す主人公。 結局、生…

深夜にいる(香納諒一)

やたら雨が降っているけど、なんだか湿度の低い、乾いた感じの短編集。 私はものを知りませんが、こういうのをハードボイルドと呼ぶかな?違う? 6編収録されているけど、全てが若き日の夢や希望を失った大人のみなさんが主人公。 1編目、「道連れ」の太郎さ…

櫛木理宇/爪切男/中村文則/下村敦史

こういう日があってもいい。 ■世界が赫に染まる日に(櫛木理宇) 少年犯罪(加害者)vs少年犯罪(被害者家族)。 理想の中二的なカッコ良さ、現実の「こんなもんよね」感、私は好き。 私は被害者にも被害者家族にもなったことがないため、「もし被害者(家族)になっ…

さあ、地獄へ堕ちよう(菅原和也)

怖い!!! M女のミチちゃんがお友達の仇討ちに奔走する、横溝正史ミステリ大賞受賞作。 帯に「ボリスヴィアンの再来」とあったので、「おう、やってみろ」と思った。 色んな書評とかでも言われてるように、若干の残虐表現や身体改造描写があるので嫌な人は…

仄暗い水の底から(鈴木光司)

映画有名すぎて書籍の形で見たことない人多数派説。 映画では黒木瞳扮する主人公の「私は何がどうあれエレベーターを使うんだ」という鋼の意思が印象的だった。 プロローグとエピローグを除いて7つの物語が収録されている短編集。言うほどホラーとしては怖く…

君の膵臓をたべたい(住野よる)

ラノベかな?と思ったらラノベだった。 「小説家になろう」作家の出版1作目だそうです。 私は、なろう系だからとラノベラノベ言うのは違うと思うし、そもそも「ライトノベル」が貶し言葉になるのは違うと思う。 ただこれは悪い意味でラノベ。 誰だって必ず死…

穴(小山田浩子)

表紙のデザインが好きだな! 2014年?そのくらいに芥川賞を受賞してるそうだ。 鄙びた風景が目に浮かぶ。蝉の声、草の匂い、湿気の重さ。 そんな遠くの現実を快適なおうちにいながら体験させる、描き出した現実を少しだけ捻じ曲げる高い技術。 …で、(これは…

都市伝説セピア(朱川 湊人)

タイトルがダサい。 映像化したやつがAmazonプライムで無料対象になっていた。 あまりにもダサいタイトルに引き気味だったので見てないんだけども、書籍という物体としてでてきたら手が出た。 そんなかんじ。 時代が時代なら、星新一や筒井康隆みたいに世に…

架空の犬と嘘をつく猫(寺地はるな)

私はつまらない人間なので、こういうの、ふーん、と思ってしまう。ふーん。 8歳の山吹少年が中年になるまで、という感じ? 山吹は姉と弟の三兄弟、真ん中長男。 しかし末っ子が幼くして事故死、それをきっかけに半崩壊した家庭を綱渡りで維持してきた。 バラ…